【完全ガイド】残置物ってなに?退去時のトラブルを防ぐために|賃貸の退去チェックリスト付き

モノがそこにあることより、それをどう扱うかが人を試す。
ー フランスの作家 アンドレ・ジッド ー
「残置物を甘く見てはいけない。トラブルは、置いていった“モノ”ではなく、“確認不足”から生まれる。」
― 賃貸トラブル回避の第一歩を、この記事で。
さて、今回は見落としがちな”残地物”についてご説明していこうと思います。皆さんは、”残地物”とは何で、どのようなことがトラブルになりやすいか知っていますか?

”残地物”の名前は聞いたことあるけど、あんまりよくわからないな。。。
僕も初めの頃は、”残地物”についてはよく知りませんでした。ですが、調べてみると意外とトラブルになりやすいことが多いようなので、皆さんが損をする前にこの記事を読んでみてもらえたら嬉しいです。
✅この記事でわかること
- 残置物の意味と法律上の扱い
- 賃貸物件における具体例とよくあるケース
- 残置物をめぐる所有権と責任の考え方
- トラブル事例(消費者庁・裁判例あり)
- 管理会社・大家・借主それぞれがとるべき対策
- チェックリスト&事前確認ポイント
- 実際に困ったときの対応テンプレート
🎯【結論】残置物は“判断が命”!「捨てたらダメ」「使っていい」と思い込みはNG!
残置物には、入居前からすでに部屋に置いてある「エアコンや洗濯機など」が当たることがあります。法的には所有者不明の動産と呼ばれています。
”所有者不明”なので、勝手に処分すれば、損害賠償請求されるケースも。
トラブルを避けるには、「書面の証拠」と「現場の確認」がすべてです!

えっ!? この電子レンジ…“ご自由にどうぞ”って書いてないのに置いてある〜!? これは…使っていいやつ?それともヤバいパターン!?
1. 残置物とは?定義と法律的な位置づけ

残置物って何?置いてあるならラッキーじゃないの?
残置物とは、退去した人が意図的か無意識に置いていった物品のことです。
これには家具・家電・ゴミのような私物も含まれます。
✅残置物の代表例:
- 家具(ベッド・棚・机)
- 家電(冷蔵庫・洗濯機・エアコン)
- 日用品(カーテン・マット)
- 不用品(壊れた家電・ゴミ袋など)
🔍法律上の扱い
日本の法律では、残置物の所有権が明確でない限り勝手に処分してはいけません(民法第240条:所有者不明物の取り扱い)。
実際には以下のようなリスクが。
| 処分した場合 | → 所有者から損害賠償を請求される可能性あり |
| 使用した場合 | → 故障・火災が起きたら自己責任を問われる可能性あり |
2. なぜ残置物トラブルが起きるのか?

前の人が置いてったなら、もういらないんじゃないの?
残置物は“善意”で残されたものも多いですが、それがトラブルの原因になります。
⚠️よくあるトラブル事例
トラブル内容 | 具体的な事例 |
---|---|
所有権が曖昧 | 冷蔵庫を処分→元住人が「返せ」と主張 |
処分費用の押し付け | 管理会社が回収費を借主に請求 |
火災・漏電のリスク | 古い家電をそのまま使用して発火事故 |
賃貸契約違反 | 「残置物なし」のはずが放置状態で入居 |
🧾消費者庁・国民生活センターに寄せられた事例:
「退去後に残された荷物を処分したら、元住人から『高価な品だった』と訴えられた」(東京都・20代女性)
3. 所有権は誰のもの?判断のポイント

そもそも、この物って誰のもの?私が勝手に捨てていいの?
✅チェックすべきポイント
チェック項目 | 解説 |
---|---|
賃貸契約書 | 「残置物の扱い」項目があるか |
説明資料・入居時メモ | 管理会社の引継ぎ説明で残置物の有無は? |
無償譲渡の記載 | 「このエアコンはご自由にお使いください」と書かれていればOK |
メール・LINEの証拠 | 担当者とのやりとりを記録として残す |
⚠️法的トラップに注意!
- 「置いてある=使ってOK」ではない
- 「勝手に捨てる=違法」になる場合あり
- 所有権が前居住者にあると、処分できない
4. トラブルを防ぐための5つの対策

何をどう確認したらいいのか、チェックリストがあると忘れ防止になりそう!
📋入居時にやるべきこと
- 室内の写真撮影(前後で比較可能に)
- 設置物のメモを取る(家電・家具の有無)
- 管理会社に「残置物かどうか」を質問
- 契約書の“特約欄”を確認(残置物に関する記載)
- メールでのやりとりを残す
📋退去時にやるべきこと:
- 不要なものはすべて撤去
- 家電・家具は次の入居者の承諾なしに置かない
- ゴミの分別を徹底
- 立ち会い時に「撤去済み」を管理会社と確認
- 忘れ物ゼロチェックリストを活用!
5. 万が一トラブルになったら?実践テンプレート

万一、前の住人の棚があったらどうすれば?
🧰行動テンプレート:
- 管理会社に連絡(写真を添付)
- 「これは残置物ですか?処分・使用してよいか?」と質問
- 回答をメールで受け取り、証拠として保存
- 処分指示があれば、行政または民間回収業者を手配
- 一切の行動を“書面で記録”すること
6. 管理会社・大家・入居者それぞれの立場と責任
📌管理会社の役割:
- 残置物の有無を事前確認
- 引き継ぎ説明の徹底
- 所有者への連絡対応
📌大家さんの責任:
- 長期間放置された物の処分手続き
- 修繕・清掃費の負担調整
- 特約の明記
📌借主の注意点:
- 自分の退去時にも“残置物ゼロ”がマナー
- 置いていく場合は、必ず事前に同意を得る
- 家電などは火災リスクもあるので要確認

“置いてあって助かった〜”って思ったけど、実はトラブルのタネだったりするんだね…。ちゃんと聞く&記録って、大事なんだ〜!
📌まとめ&宿題リスト
🔍まとめ:
- 残置物は「前の人が置いていった私物」
- 所有権が不明なものは、勝手に処分NG
- 賃貸契約書&現場確認がトラブル防止のカギ
- 入居・退去時にはチェックリストを使うのが安心
📝宿題リスト:
- 今の契約書をチェックして、「残置物の特約」があるか確認
- 入居時の写真をスマホに保存しておこう
- 管理会社に「これは使っていいの?」と聞く癖をつける
- 退去予定がある人は、“置いていかない”のが基本!
- 自分でも残置物チェックリストを作っておく